テクノロジーで農業課題を解決した先にあるのは全人類の幸福「ウェルビーイング」の実現:代表取締役 兼 最高経営責任者 齋藤潤一

採用情報

プロフィール

米国シリコンバレーの音楽配信会社でクリエイティブ・ディレクターとして従事。帰国後、2011年の東日本大震災を機に「ビジネスで地域課題を解決する」を使命にNPO法人を設立。「デザイン思考」の手法を地域づくりに取り入れ、多くの成功事例を創出した活動は「シリコンバレー流地域づくり」として日経新聞で紹介されるなど数多くのメディアに出演。
これらの実績が評価され、2017年新富町役場が設立した地域商社こゆ財団の代表理事に就任。1粒1000円ライチの開発やふるさと納税で寄付金を累計50億円集めることで移住者や起業家が集まり、2018年12月国の地方創生の優良事例に選定され首相官邸で事例発表を行う。新富町でも顕在化してきた農業課題の解決に向けて2019年に農業ロボットベンチャーAGRIST株式会社を創業。

AGRIST創業のきっかけ

私達は2017年から農家らと一緒に「儲かる農業研究会」という勉強会を開催してきました。農産物の収穫の担い手不足が顕在化していく中で、多くの農家から「収穫ロボットは必要だ」という声を聞き続けてきました。

そして2018年北九州工業専門学校で講演した際に現在の最高技術責任者の秦と出会いました。秦は国全体の農業課題の深刻さと実際に宮崎県新富町で起きている現状と、それをどうにかしたいという私の思いに強く共感してくれました。もともと農業に興味関心があったこともあり、すぐにロボットの開発が始まりました。

新しい産業を創造する

ロボットを開発し続けるには資金調達が必須でした。そこで元から親交があったドーガン・ベータのベンチャーキャピタリストである津野さんに相談し試作機をみてもらい出資いただくに至りました。そこからプロジェクトは本格的に動き始めました。その後、地元銀行のベンチャーキャピタル、大企業ENEOSも我々の思いに共感してくださり、収穫ロボットを実現可能とするのに十分な資金を集めることができました。今後はより一層のスピード感を持って開発を進めていきます。

試作機をつくり、ロボットの稼働が始まると「めざましテレビ」などの多くのメディアで取り上げていただき、日本中からお問い合わせを受けるようになりました。ビジネスコンペティションにも登壇し、2020年は累計8つの賞をいただきました。これはひとえに、後継者不足などの日本の農業課題に対する危機感を感じていらっしゃる方が多く、注目が集まっているからだと考えており、身が引き締まる思いでいます。

農場で開発する顧客視点が最大の強み

AGRISTのロボット開発には他社にはない強みが大きく2つあります。1つ目が開発拠点を農家のビニールハウスの隣に設置する事で、顧客の声を聞きながらスピード感をもって開発ができるということです。2つ目は、ビジネスとテクノロジーをかけあわせることです。ロボットをつくるだけではなく、しっかりとマーケティングをしながら持続可能なビジネスにしていく。そうすることによって「安価で汎用性が高い」ロボットをスピード感をもって世界中に拡大し、世界の農業課題を解決をしていきます。

農業課題の解決の最終形は人類の幸せである

AGRISTは、今の事業の延長線上に「世界の食料問題の解決」と、「人類のウェルビーイングの追及」という大きなビジョンを描いています。
ウェルビーイングとは「幸福」だったり「よりよい状態である」ということを意味しているのですが、概念的でそれぞれ人によって幸せの定義は違います。

僕は、マズローの五大欲求の底辺である生理的欲求(食欲、睡眠欲、性欲)を満たされることがウェルビーイングな状態の第一歩だと考えています。
農産物が何不自由なく食べられる状態、そして美味しい物を食べている瞬間は、人生そのものを楽しめるでしょう?
僕が描いている最終型の未来は、世界中の人がそんな幸せを描ける状態に持っていくことなのだと思います。

できるかできないかではなく、やるかやらないか

将来的には、ソフトウェアサービス(Saas)で中国、インド、アフリカなどの世界展開も考えています。

アフリカは人口増加にともなう食料不足により、農業課題が日本よりも喫緊です。アフリカの成長には、日本で農業が開始された時のように農場に鍬(くわ)をもって入るのではなくて、スマートフォンを活用するアグリテック時代です。

農業ロボットを活用すれば、人間が労働作業が困難と思われる熱帯地域でも収穫作業を行うことができるようになります。我々のロボット開発はアフリカを代表とする発展途上国の食料問題の解決にもつながると考えています。

そして次の目標は、宇宙で農業をする未来の実現です。宇宙で無人のロボットが動き、3Dプリンターで農園ハウスを建てて、ロボットが液肥をまき、収穫まで行い、そこに人類が住み始めるということも想像してます。

テクノロジーで農業課題を解決するというAGRISTミッションに共感し、100年先も持続可能な農業を実現するための農業ロボットを開発したいという方はぜひご応募いただきたいです。

取材は2020年11月時点。内容は一部変更しております。

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