よくある質問

採用について

「AGRISTでロボットエンジニアとして働くこと」とはどんなことか?
AGRISTは他の職場とは何が違いますか? AGRISTでロボットエンジニアとして働くことは、どんな強みがありますか? 

1番の大きな違いは、委託を受けず自社製品を作っていることです。自社で0から製品を開発しています。
また農場の隣に開発ラボを持ち、農家と一緒に開発していることと、実際に自分たちの作ったロボットが農業課題の解決に貢献できていることも大きな特色です。社会にインパクトを残せる、ロボットエンジニアとしては非常に夢のある仕事だと思います。

若いエンジニアだと、新しい技術に触れたい人も多いと思います。そんな方々に、農業分野の技術開発に興味を持ってもらえるように取り組んでいることはありますか?

AGRISTは農家と一緒にロボットの開発をしていますので、まず農家のことを知ってもらうことを大事にしています。
農業体験は定期的にありますし、そこを通じて農業を好きになることが重要です。例えば農家の方たちと一緒にご飯を食べる、毎月一緒に勉強会を開催することなどを通じて、農家が何を考えているかを感じていただきたいと思っています。 実際にエンジニアがすることはロボット作りなので、農業体験を通じて感じたこと、農家の声を製品に生かしてほしいのです。

 実際にエンジニアのアイデアが製品に取り入れられることはありますか?

はい。例えばロボットのデザインですが、デザイナーと一緒にどうしたら具現化できるかなど、話し合いをしながら取り入れています。 メンバー間のミーティングは日々行っており、誰かが何かを思いついたらその場で会議が始まります。開発ラボとも距離が近く、同じフロアで作業をしているので、常に意見を投げかけやすい環境です。農場が隣なので近いぶん、農家の声もエンジニアの声も上がってきたら即話し合って、反映できることはしています。 

 農業とテクノロジーを結びつけるビジネスを展開しようと思ったきっかけは?

もとの発想はCEOの齋藤が大学教授との対話の中で、アフリカを中心に世界的な食糧危機について考えることがあり、その解決には昔ながらの農業ではなく、ITを駆使した農業が必要とされているところからAGRISTの構想ははじまりました。

アグリテック、すなわちテクノロジー活用をした農業をすることによってデータ分析をしながら効率的に農産物が作れるし、データを活用して新しいイノベーションが生まれる可能性もあると考えました。

そこが発端となって全国を回り、空きビニールハウスや耕作放棄地が多く、「儲からない」「人手がない」という理由で廃業する農家の現状を見てきました。実際に「農家にはロボットが必要だ」との声が農家自身から上がってきた現状と突き合わせて、農業とテクノロジーを結びつけるビジネスは世界を変える可能性があることに着目しました。

「できるか、できないか」ではなくて「やるか、やらないか」がAGRISTでは解決方法のカギと考えています。 今は大きな転換期なので、「農業とはこういうもの」という固定観念は捨て、人類をよりよく豊かに進化させて新しい未来を拓けるようなビジネスを展開する所存です。

ビジネスとしての方向は決まっても、様々な理由で全ての農家が最先端技術を導入することが難しい場合もあると思います。新富町に自社製品を浸透させるにあたってどんな点に留意されましたか?

増収増益が出て、成功事例になった農家を見ていただいています。農家の一番の根本的な課題は「収穫する人がいない」ことなので、そこを解決することを重要視してターゲットを絞っています。 「人がいないから収穫できない」問題の解決と、「ロボットに関しては最大値で収穫量が20%UPした」ことを合わせて、導入へのハードルを下げることを取り組んでいます。実際に収穫ロボットを導入することで「稼げる農家になれる」ことを実感していただくよう努力しています。

収穫量に応じて課金するRaaS (Robot as a Service)で、野菜収穫ロボットを販売ではなく無償で提供しているベンチャー企業もありますが、AGRISTは当面は商品販売の方針でしょうか?

最初はロボットを無償提供しようと考えていましたが、農家の方から「ちゃんとお金を払うから、メンテナンス等をやってもらいたい」と提案がありましたので、価格を設定しました。その代わりに手数料を下げることで、農家が儲かる仕組みを話し合いながら考えています。 製品を購入していただいた後も、使っている側の声を聞きながら製品を改良しています。

例として、例えば収穫ロボットの手の部分を農家と一緒に開発して、特許も申請しました。あくまでも「如何に農家が楽しく稼げるか」を念頭に置いているので、ロボットを使うことで潤うことを実感していただきたいと、フレキシブルな顧客視点の考え方でいます。

「農家で収穫するための人手が足りない」ところから始まったロボット開発ですが、人が足りない業界は他にも存在しています。将来的に農業以外の分野への進出は考えていますか?

今のところ予定はありません。それというのもAGRISTのミッションは「日本の、そして世界の農業課題を解決する」ところから始まっています。 2017年からローカル農業研究会を始めて、農家の声を聞き続けてきたことが原点ですが、現状解決にはまだ時間がかかります。まずはミッションの解決に向けて技術開発をするのみです。 今後の開発予定についてお聞かせください。 OS「agriss」(アグリス)を開発しています。これは収穫率を上げるためのソフトウェアです。 画像データをAIが分析して、より収穫率を高めることを重視しています。

新富町以外の地域に自社のロボットを普及させたいとお考えでしょうか。

いずれは全国展開させていきたいと思っています。まずはきゅうりの収穫ロボットを、きゅうりの生産地として有名な埼玉県深谷市で開発をすることが決定しておりいて、きゅうり・ピーマンの収穫ロボットの実証実験は今年から行います。 フレキシブルな視点を持つ人をロボットエンジニアとして採用したい

採用予定数は?

2021年末までに25名採用予定です。 「100年先も続く持続可能な農業作り」という観点から、そこに向けて成長し続けていくため、まだまだエンジニアが足りません。4年後に上場を目指しており、最終的には100名程度まで採用を増やしたいです。

採用までの過程は?

一次面接でCTO(最高技術責任者)、二次面接でCOO(最高執行責任者)が対応します。その過程で当社のビジョン、ミッション、コア・バリューを共有します。

 エンジニアが移住するにあたって、新富町に慣れてもらうための取り組みはありますか?

新富町は気候が温暖で、食べ物も美味しいし過ごしやすいところですが、それでも知らない土地に移住するのは寂しいこともあるかと思います。今はコロナの影響で中断していますが新富町で開かれるイベントは多いです。町全体で盛り上がっていこうという機運もありますし、社内スタッフもフォローしていますので、移住して慣れていただくための取り組みは多いと思います。

AGRISTに入社するロボットエンジニアに行う教育制度について教えて下さい。

個別に教育制度を組むことはありますか? AGRISTに入ってくるエンジニアは経験豊富な人が多いですが、同時に高専からのインターンシップも受けています。実際に高専を卒業して入った創業メンバーもいます。 プロジェクトマネージャーが個々のスキルや経験に応じて分担して作業を割り振ります。トレーニング期間を設けているので、最初から難しいことはないです。 例えば最近大手企業から入ってきたエンジニアですが、その方はロボットの製作経験がなかったのでロボットを触るところから入り、少しずつ学んでもらっています。

今の時代、AIを扱うエンジニアや企業にはどのようなことが求められていると感じますか?

「創造性」です。 今はほとんどのことがAIで検索できるし、Googleの中にもAIがあって最適化された情報が手に入るようになっている。そんな時に「AIができない創造性、偶発性」を人間が考えることこそが一番重要なことです。誰も思いつかなかったアイデアを試してみる、それをやってみようという ”YES WE CAN”の精神ですね。固定概念、既成にとらわれない視点がますます必要になってくるでしょう。

こんな人にロボットエンジニアとして入社してほしい!というメッセージをお願いします。

まずは当社のビジョン、ミッション、コア・バリューに共感していただける方。採用面接の過程でも、価値観が合うことを大事にしていると再三伝えています。 その上で個人個人に考えがあるから、自分なりの解釈を持って入ってきて欲しいのです。自分たちの成長の場になって、一緒にゴールを共有できる。そういう人に来ていただきたいですね。

ビジネスについて

AGRISTは将来はどのようなビジネスを展開していきますか?

<農業においてバリューチェーンにおいて上流から下流まで管理することは重要だと思っています。そうすることで労働集約型から開放されて、DXが実行されるのではないかと思っています。 農業は機械化100%が重要ではなく、アメリカの農業経済学でノーベル賞をとったセオドア・シュルツのデータではアメリカ大規模農業で機械化をすすめ人口を減らすと生産高が下がるということも示しています。人間がやるべきこととロボットがやるべきところをわけるのが大事という点からAGRISTは収穫に注力していきます。

農業のコスト構造についてどう考えますか?

現在は、農家の仕事が土作りから販売まで多岐にわたって広がっています。ロボットが入ることによって水やり、収穫などパーツごとに切り取って、この垂直統合の構造の分離が可能です。そして、農家は付加価値が高いところに集約して価値を高めていくことができます。
例えば、キャベツやいちごは梱包費が高いので、その部分を自動化するだけでも、農業のコスト構造の改革は進化します。この点においては、当社の自動収穫ロボットで収穫のコストを削減し収益アップ20%をロボットが担えることができれば、総合的に梱包費の削減にもつながります。 現代では、顧客のニーズ多様化してきており大量生産大量消費ではないです。

これからの農家はどのように稼いで行くのが良いのか

農業から農業をビジネスとして捉える人が増えています。農家は培った技術を知的財産としてしてライセンス販売していく事が新しい収益源になります。 DX化して、沢山の人に広めて、一般化して使えるようにする。 オランダは農業をやってく過程の中で、電球を知財化して販売したりしています。 アグリストは、ピーマンからきゅうり、とまとに市場を広げて、収穫ハンドをライセンシングしていく予定です。例えばハンドをドローンにつけて露地栽培していく。加えてENEOSと脱炭素エネルギービジネスとして、パッケージで営農型太陽発電ビニールハウスを売っていく事を考えています。